なかなか進まない遺産分割協議を調停手続を利用して解決した事例
依頼者 |
50代女性 |
相続人数 |
2人 |
相続関係図 |
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遺産総額 |
約190万円(父),約3400万円(母) |
解決方法 |
遺産分割調停 |
解決までの期間 |
9ヶ月 |
解決のポイント(ご相談の内容)
・相談者は,遠方に住んでいる共同相続人に相続手続きを依頼していましたが,書類の作成等協力をしたにもかかわらず,相続手続きがなかなか進展しなかったため,相談に来られました。
(解決のプロセス)
・まず,当事務所で遺産調査を行い,不動産や預貯金を調べました。
・その調査結果に基づいて遺産分割協議を行いましたが,なかなか連絡が付きにくい等で交渉が進みませんでした。
・そこで,共同相続人に予告したうえで,遺産分割調停を申し立てました。
・遺産分割調停は共同相続人の住所地の家庭裁判所で行われ,コロナ禍ということもあり,当方は全回電話会議での参加でした。
・相続債務の扱いが争点になりましたが,調停委員にも尽力していただいて3回目の期日で無事成立となりました。
(弁護士からのコメント)
・共同相続人が遠隔地の場合,面談が難しいこともあり,連絡や資料のやりとりに時間を要する場合が少なくありません。その様な場合には,ペースメーカー的に調停を使う方法があります。
・この場合,進行も裁判所任せにするのではなく,当方で必要な資料等を集め,積極的に解決の枠組みを示していくことが重要です。
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