遺言公正証書に従い単独相続したが,他の相続人から遺留分減殺請求された事例

遺言公正証書に従い単独相続したが,他の相続人から遺留分減殺請求された事例

依頼者

40代女性

相続人数

6人

相続関係図

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遺産総額

約4000万円

解決方法

協議

解決までの期間

1年2ヶ月

解決のポイント

(ご相談の内容)
・依頼者は,被相続人の遺言公正証書記載のとおり,遺産の全部を単独相続したところ,他の相続人のうち1名が代理人を通じて,遺産分割協議の申込みをしてきました。そのため,対応に困り相談に来られました。
(解決のプロセス)
・相手方に対して,遺言公正証書の写しと遺産目録を送付したところ,相手方から遺留分の減殺請求がなされました。
・遺産の範囲を確定させて,遺留分を支払って解決しました。
(弁護士からのコメント)
・本件では,双方に代理人が就いていましたが,遺留分算定の基礎となる財産のうち,不動産の評価額について争いがあり,解決まで時間がかかりました。
・家裁に調停を起こして鑑定にすることも考えましたが,双方が不動産業者の査定を取り,交渉の結果,最終的には平均値を取って合意できました。
・経験上,共同相続人間の遺留分減殺請求の事案では心情的な対立が強く,当事者同士の話し合いでは解決が困難だと思います。なるべく早い段階で弁護士にご相談されることをお勧めします。

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