亡両親の遺産について,遺産分割調停が成立した事例
依頼者 |
60代女性 |
相続人数 |
2人 |
相続関係図 |
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遺産総額 |
不動産約900万円,預貯金約2600万円 |
解決方法 |
遺産分割調停 |
解決までの期間 |
14ヶ月 |
解決のポイント(ご相談の内容)
・亡父の遺産分割協議の際,依頼者が不動産を,預貯金を母が取得することになりました。
・依頼者は,母が相続した亡父名義の預貯金の一部について,母から贈与を受けましたが,相手方はそのことを知りませんでした。
・母が亡くなり,贈与のことを知った相手方が,亡両親の遺産分割について代理人をたてたため,依頼者も相談に来られました。
(解決のプロセス)
・相手方から遺産分割調停を申し立てられたため,それに対応しました。
・主たる争点は,生前贈与の有無と贈与があったとして割戻し金額をいくらにするかでした。贈与を明確に裏付ける証拠がなかったため,陳述書等で経緯を詳細に主張し,生前贈与を前提に一定の解決金を支払う内容で解決できました。
(弁護士からのコメント)
・金銭の贈与の場合は形が残りませんので,死後に他の相続人が知って問題になることがあります。贈与契約書や遺言など文書を残す,贈与税の申告をするなど,何かしら形を残しておかれた方がよいと思います(遺産分割や遺留分の際に特別受益として扱われる可能性があることもお忘れなく)。
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