相続手続きが必要な方の成年後見になって遺産調査を行った事例

相続手続きが必要な方の成年後見になって遺産調査を行った事例

依頼者

60代女性(アルツハイマー型認知症)

生活の拠点

病院

申立人

親族関係図

後見06263.JPG

申立の経緯

お子さんを亡くされ,本人とご主人がその相続人となりました。お子さんの遺産は給与や退職金のほか,サラ金からの借金があり,負債の方が多かったため,ご主人は相続放棄をされました。
本人は判断能力がなかったため,ご主人が成年後見を申し立てられ,弁護士が後見人に就任しました。

弁護士の関与

申立代理人,後見人

後見のポイント

後見人として,遺産の調査を行いました。お子さんは遠方に住んでいたためどういった生活をしていたのかご主人も分かっておられず,ひとまず信用情報を取り寄せ,負債の調査を行いました。結局,借金の見つかったサラ金1社からの借入れのみでした。その後,サラ金からの借金がどれくらいあるかを調べたところ,過払金が発生していることが分かり,借金よりも資産の方が多いことが判明したため,相続の承認を行いました。過払金は相続人の後見人として訴訟を提起し,約330万円を回収することが出来ました。それ以外の預金や退職金なども全て現金化し,住民税等の支払いも行い,お子さんの相続の手続きは終了しました。

生前対策の関連記事はこちら

投稿が見つかりませんでした。