遠方に住む父の財産管理ができないため,成年後見制度を利用した事例
依頼者 |
90代男性(アルツハイマー型認知症,糖尿病) |
生活の拠点 |
病院 |
申立人 |
二男 |
親族関係図 |
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申立の経緯 |
ご本人は,糖尿病及びアルツハイマー型認知症に罹患しており,独居での食生活の管理ができなくなったため,医療保護入院となった。その後も認知症が進行し,財産管理が難しくなったため,息子さんが成年後見の申立てをし,弁護士が選任されました。
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弁護士の関与 |
後見人 |
後見のポイント・医療保護入院となる前,家事掃除ができなくなっており,郵便物等の管理もあまりされていなかったため,財産の状況がほとんどわかりませんでした。
・そのため,息子さんから通帳等を引き継いだ後,通帳に記帳されている取引先に取引内容の照会をするとともに,郵便物等の回送嘱託の申立てをして調査をしました。
・また,訴訟を起こされて,ご自身で対応されていましたので,訴訟終了後の諸手続きを行いました。
(弁護士からのコメント)
・選任後数ヶ月で本人がお亡くなりになったため,後見業務としてもやり残したことがあります。ただ,財産状況の調査・整理は済んでいましたので,財産を相続人に引き継いだ後,遺産分割がスムーズに進められたようです。 |